2008年ゴミ拾いから始まった「環境」活動は
団体を形成する為に「NPO」を作り
人手が足りないから呼び込む為に「観光」を使い
これにより輪が広がり「コミュニティ形成」をし
単発にならないように「プラットフォーム」を作り
継続出来るように「ビジネス」にした
これから「100年続くまちづくり」を作成する予定

「まちづくり初心者講座」や「連続セミナー」も受け付けています
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NPOサプライズは伊豆総合高校や日本大学、沼津高専など、若者たちと一緒に地域活動を進めています。

2011年04月11日

東北へ!報道じゃ見えない事

4月7日~4月10日にかけて今回の東日本大震災
で被災された 福島県いわき市、宮城県仙台市
東松島市、そして石巻市と回ってきました


各ボランティアセンターの方と話す事と状況把握、そして
微力ながらのお手伝いのために向かいました
はじめ、いわき市へ行くのに まだ物資が整っていないと
思っており、「食料」「水」「ウェットティッシュ」などを完璧に
整えました、ガソリンも不安だったので常磐道の中郷SAに
て給油、スタンドの方に「いわき市内で給油は可能でしょうか?」
と聞くと「行ってみないとわからないですね」と言われた。 
しかし実際街中に入ると驚いた事にガソリンスタンドはほとんど
開いているし、マックやラーメン屋、カラオケボックスも開店してる
ガラス越しに見る店内は人が多くいて「ここが被災地?」と思う
ほどの賑わいだった。とはいえ とにかくまずは海岸線へ

東北へ!報道じゃ見えない事



最初に訪れたのは四倉漁港、車がつぶれていて 船も打ちあがり
「あ、これがテレビで見る風景か・・」と思わされました、今回最初に
見た「被災地」がここです。この付近は本当に大変な状況です
市役所から北に12キロほどの場所、この町から3キロ移動すれば
普通の暮らしが行われている雰囲気だと感じました。この先の海岸
通りは「通行止め」

東北へ!報道じゃ見えない事



最初に訪れたのはいわき市ボランティアセンターです
ここはいわき市の社会福祉協議会のビル1階に設置
されているセンターです、最初は市役所へ行ったので
すがこちらへと教えていただき向かいました

東北へ!報道じゃ見えない事



センターの方と今後のボランティア活動についてお話
させて頂きましたが、現在のところ市内の方々以外の
ボランティア募集はしていないそうです。これからその
準備に入るとのことでした。今後の情報に注目です
もちろんこの準備が進み始めたときにボランツーを
いわきへ派遣出来ないかと考えていました。というのは
東京から学生を東北地方へと考えて場合、どうしても
「距離」については問題になります、いわきは今回の
震災でも東京に近い場所ですから、

東北へ!報道じゃ見えない事



センターでは若者が多く作業していて各地区に対しての
ケアーを役割分担していた感じです、作業の様子も写真
で飾ってありました。
東北へ!報道じゃ見えない事



この写真は市役所前の通りです、マスクをしている人して
いない人が半分半分くらいな印象でした、たまたまなので
しょうか?とはいえ僕がこの地を訪れる前に抱いていた
イメージとはまったく違うんです。放射能が大変でと思って
いたんですが・・ 報道とは違うんですね。

打合せをさせて頂いたあとから今度は小川町という場所
から南相馬へと思ったのですが、どこも通行止めばかり
迂回、迂回を繰り返しようやく広い場所に出るという事を
繰り返してきました、ここから磐越自動車道に乗り今度は
仙台を目指すことになります。

東北道はところどころ亀裂を直した部分があり、ちょっと
飛ばしていると「ボン」と跳ねる感じです、北へ向かう車
は「緊急災害支援」などのマークを張っている車。そして
物資を積んでいる車が多かった感じですが、サービス
エリアはどこも満車の感じです、とはいえ前日震度6強の
余震があったことが影響して仙台市内などは停電と聞き
ガソリンスタンドが全部閉まっているとの情報、菅生のSA
で給油をと思ったら「ハイオクのみあります」と書かれてい
ました、仙台まで行ってとりあえず考えるか・・と思いその
まま市街まで・

ここでも僕のイメージは「被災している」という部分と「停電」
というイメージ。福島から上に上がればどんどん状況が悪く
なると報道で刷り込まれていた部分がありました。
仙台のインターを降りて市街地へ。反対車線は渋滞が凄い
とはいえ市内は「停電」していない・・ 情報が違う・・・
とりあえず仙台駅へ向かう、18年ぶりに訪れる仙台、
とにかく宿を取ろうと思い携帯旅行サイトを見ると。。。あれ?
「宮城の宿泊が0」になっている、昨日の地震で宿泊を受け入れ
ていないのかと電話してみると・・・どこも「満室」ですと断られる
こと20件。どうやら報道関係者、緊急災害支援行政関連の人
ボランティア関連、復興工事関連の人ばかり。パトカーなども
福岡県警や神奈川県警のパトカーが走っている。何とか1部屋
空きがあったが市街地から4キロほど離れている場所なので
国分町で宮城のために牛タンを食べてお金を落とそうとしたの
ですが・・・

東北へ!報道じゃ見えない事



仙台の繁華街は 多くの「キャッチ」の方が「いらっしゃいませー」
と声をかけて来る。100メートル歩く間にいったいどれだけの業界
の人に声をかけられただろうか、これが「被災地???」と思った
キャバクラ、居酒屋への呼び込み、電気はついている。酔っている
人も多い、報道とはまったく違う世界がここにはあった。。。

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翌日は海岸線へ向かう。ここでもボランティアセンターと話をする為だ
まずはあの「松島」へ。 日本三景で有名な観光地が一体どうなったの
か、同じ観光地に住む人間としては関心があったし、松島の地形だから
「助かった」という報道を見ていたので何気に向かったのだが。松島も
とても「観光地」という状況ではない感じ。どれ位復興に時間が掛かるのか
と感じた。(でも松島の観光は半年は掛からないと予想した)

東北へ!報道じゃ見えない事



松島を越えて仙石線の駅でいうなら「東名という場所」に来たときから
今まで見てきた景色とは比べ物にならない風景が目の前に広がりは
じめた。


東北へ!報道じゃ見えない事



川の中に車がひっくり返っている、家が原型をとどめていない。川が
一体どんな形だったのかもわからない、ガードレールは曲がっている
言葉が・・なくなり始める。。

東北へ!報道じゃ見えない事



ここは仙石線だと「鹿妻」という駅の近くの踏切から撮影したものです
とても電車が走れる上体ではないですよね、撮影したのは4月9日の
土曜日です。あれから1ヶ月が経とうとしているのにまだこの状態です
これについてはのちほど書きます

東北へ!報道じゃ見えない事



石巻を目指している途中の道では車はこの状態で何千台も転がっています
一体どんな力が加わればこんなものになってしまうのでしょうか・・・・

東北へ!報道じゃ見えない事



東北へ!報道じゃ見えない事



東北へ!報道じゃ見えない事



タンカーが、あの巨大なタンカーが打ち上げられています。人の手では
どうにもならないものです。車はそこら中に落ちています。そして「×」マーク
が書かれています、「捜索したよ」のサインです。アスファルトは飴のように
まがっています 遠くに見えるゴルフ練習場らしきものの中には瓦礫が
尋常ではないほど絡まっています



東北へ!報道じゃ見えない事



石巻市内です。この線路の上を人が歩いていました、ちょうど一月前
の映像でも同じものを見た気がします。タンクが転がっています、港
近くではこれが当たり前のように落ちています。言葉を失います

東北へ!報道じゃ見えない事

東北へ!報道じゃ見えない事

東北へ!報道じゃ見えない事

東北へ!報道じゃ見えない事

東北へ!報道じゃ見えない事

車は木の上に簡単に乗り上げています コンビニは破壊されています
そして石巻の日本製紙の工場は「どうやったらこんな状況になる」
というくらいの破壊され方です。それでも・・・・それでも人は・・・・

東北へ!報道じゃ見えない事



東北へ!報道じゃ見えない事



東北へ!報道じゃ見えない事



東北へ!報道じゃ見えない事



石巻市役所付近の商店街です、凄い状況ですが皆さん一生懸命
片付けていらっしゃいます。ここでも僕らは何が出来るのかを話て
きました。そしてここからバイパスで仙台に戻りつつ仙台東部道路
で山元まで向かいました。このあたりもバイパスで助かった感じで
す。田んぼの真ん中にはたくさんの車が落ちています。まだまだ
長い長い道のりです。
東北へ!報道じゃ見えない事




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総括

行く前は「東北全体が崩壊している」とイメージをしていました、だから食料
や飲料、その他のものを完璧にと考えていましたが。現地に入ったことで
わかったことは「報道の仕方の悪さ」です。仙台に関していえば「6キロ」です
6キロ離れたら そこは「繁華街」でいつもどおりとは言いませんが夜のお店
もちゃんと営業をしています。電気もきています、ガスもきています、水道も
復活しているしシャワーも出ます。本当に被災された方々がいらっしゃるのは
「海岸沿い」なんです。その他はまったく問題ないんです。
こういう書き方をすると問題になるかもしれませんが報道の「お涙頂戴」みたい
な部分ばかりが画面で流れている、これでは皆が方向を見失うのもわかります

「政治に対して」
1ヶ月前に起こった悲劇。行方不明者の方の捜索と物資の搬送そして「道」の
確保が急務だったのはわかります。復興の前に「片付け」が必要なのではない
だろうかと感じました、片付けと一言で言ってもとんでもない量です。グーグル
マップで見ると被災地の様子が上から見えます。範囲としては大体海から数キロ
とにかく「平ら」にする以外方法があるのか?と思ってしまったりします。ゼンリン
の地図などを頼りにまずは平らにしてから土地のすりあわせが必要かもです
これを指揮できる、もしくは指揮権があるのは「内閣総理大臣」だけじゃないで
しょうか・・・しかし「リーダーシップのないTOP」ではいけません。なぜこんな状況
が続いているのか。。。政治判断がどうしても必要です 民間人の力じゃどうにも
なりません。

最初に福島のことを書き、そして宮城。確かに被災地は言葉を失うほどの状況です
でももう一度いいます「東北全部が被害を受けているわけじゃない!」です
自粛と言っているのは関東やその他の人々の自己満足じゃないでしょうか?被災地の
方々は今も一生懸命ですし、一番近い繁華街は自粛などまったくしていません。なのに
なぜ東京が自粛しなきゃならんのでしょうか?報道に踊らされすぎです、自分も自分の
目で耳で声で確かめたからわかった事です。

ガソリンも給油は普通に出来ます。コンビニもちゃんと営業しています。だから東北へ
今行っても何も問題はありません。観光だって出来ます、映画だって見れます、
放射能に関しても それほどピリピリしているムードもありませんでした。街中では
普通にマスクをしないで歩いている人の方が多かった感じです

義援金にしても一体「どこの」「だれの」「なにの」為のお金なのか? その場所で被災
された方々の医療費や食料費なのかもしれませんが、片づけが一番お金が掛かります
現地では「捨てる場所」に困っていました。

僕の印象では 困っている人と困っていない人の「差」がかなりあるのではと感じました
もちろん被災された方々が復興へ向けてこれから長い道のりだと思います、僕も自分が
出来る事を微力ながらご協力させて頂こうと思っております。

また来月お伺いしようと考えています。まずは「自ら」ですね。

僕らが出来る事は 自粛とかじゃないです まずは東北が一体どうなっているのかを
ちゃんと知るべきです そして僕らがそれぞれに出来る事を考えていく事じゃないで
しょうか。テレビの報道だけじゃわからない事、教えてもらえないことがたくさんあります
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Posted by NPOサプライズ at 14:34│Comments(6)ボランツーリズム
この記事へのコメント
こんにちは!貴重なレポートありがとうございます。
肌で感じた現場感が解りやすかったです。

「大変なことになっている!」

大変な人がいるのは間違いないことですが、現場ですら温度差が激しく大変じゃない人も多く居るんだろうな、とは感じていましたが、本当にマスコミと言うのは、何も伝えられない仕組みに成り下がりましたね。

何を伝えるべきかをいち早く整理するお仕事だと思っていないスタッフが多すぎるんでしょうね。カメラ持ってけば、マイク向ければ、そこに真実が転がっているんだから、視聴率稼げそうな所をピックアップすればイイくらいの。

カメラやマイクみたいに指向性の高いものじゃカメラの後ろやオフマイクなんて伝わって来ないのにね。

それにしても、今年の夏は東北旅行に行けそうなんでしょうかね。
本当は念願の夢だったスパリゾートハワイアンズに行っておきたいと思っているのですが。
Posted by 猫丸 at 2011年04月11日 15:08
こんにちは。いつもながら飯倉さんの行動力に頭が下がります。

そして、とても共感しながらレポートを拝見しました。

そう、私たちがすべきことは自粛することじゃないと思います。私たちができること…たとえば、風評に惑わされずに食べ物を選ぶこと。行ける人は、自粛なんかせずに東北に旅行に行くのもいい。お酒や食べ物を取り寄せて味わいながら思いをはせるのもいいかもしれない・・・

なんて感じています。

貴重なレポート、本当にありがとうございました。
Posted by yukiko at 2011年04月11日 15:58
猫丸さん いわき市のハワイアンは夏には行けるようになるんじゃないでしょうか
僕も一度行きたいなって思っていたんです。ぜひとも東北へ旅行へ出かけてください! まだまだ報道されていない事もたくさんありますから!
Posted by NPOサプライズNPOサプライズ at 2011年04月11日 18:17
yukikoさん お世話になります

僕らが自粛してちゃいけないです、東北の人、とくに仙台市街地はそんなムードじゃないです。普通にお店もやってるし牛タンもうまいです、僕らがやれること やらなきゃならないことをちゃんと判断していかなきゃですね。また来月行って来ますw
Posted by NPOサプライズNPOサプライズ at 2011年04月11日 18:20
お疲れ様です!このレポートはみんなにとって貴重なレポートです。
(親戚がいわきにいるのでその意味でもありがとう)

このようなレポートをもっと集めたいですね。こちらにいながらでも
できるのではないでしょうか。

TVはおっしゃるとおり真実(大切なこと)を伝えられない媒体だし、
インターネットは雑然すぎて、検索に困る。
そして正規の広報は行政が十分機能していないうちはすくない。

となるとどのような情報伝達方法が考えられるのであろう。

なにが信頼できる情報ネットワークなんだろう。

そんなことを考えさせられるレポートでした。

P.S.
早速、国分町で牛タンと日高見(といめちゃうまな日本酒)を楽しみに行きます。
Posted by Nagaya at 2011年04月12日 06:48
お世話になります

そうですね テレビの報道は偏っていると感じました
ネットの情報もこれだけの災害なのでバラバラ感が
否めないです。チェーンメールみたいなものも出ます
し、このあたりは仕方ないのかとは感じますが
今回のことで感じたことはまだまだありまして
それを書いておこうと思っています

仙台行かれるんですか?ぼくは「司」というお店で食べて
きましたw
Posted by NPOサプライズNPOサプライズ at 2011年04月12日 09:19
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