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2009年11月11日

観光が融合したボランティアツーリズム

2009年11月から2度 試験的にモニターツアーを組んだ、そして2010年1月22日に三度目の取り組みを行う。1回目を実施した後から様々なアイデアが生まれた その中でも「双方向利用」という観点で徐々にくみ上げてきた形が「ボランツーリズム」という形に発展している

はじめに
観光地は今まで観光資源を販売してきた。自然、施設、人、様々な観点からのアプローチを繰り返しその進化系が「エコツーリズム」や「ニューツーリズム」と評されている。 県の観光企画商品研修でも取り上げられていた「マイノリティー」、現代では1990年代とは違い 人それぞれに「楽しみ方」があり その変化のスピードはインターネットの発展と比例している。 これに伴いA+B=Cという要素の旅行企画が目に付くようになる 例とするならば「体験+旅行=観光」や「労働+生活=観光」である。元々カナダやオーストラリアで行われている「ワーキングホリデー」などもその一種と考えられる。
時に活動と余暇は観光とは別の話だと考えられてきた、しかし二つの事柄をうまく組み合わせる事が「新しい観光のスタイル」となる可能性はがある。要点としては「非日常生活を提供」であり、この部分をプロデュースする事による発見は海外などでの活動ではなく国内においての可能性を見出せると予想

目的
ボランティアというのは「お金のある暇な人」がやると日本では考えられてきた、しかし現代では「社会企業家」という言葉が生まれ育ち始めている。「誰かの為、何かの為に活動をしそれに伴う対価を得る」という考え方だ、すべてに関して稼動している訳ではないが今後この動きはさらに加速するであろう項目。社会的、精神的、地域活性化の部分に焦点を当て ボランティアと観光の融合が可能かの研究である。



過去の取り組み
普段の生活から外れたところに「観光」というものが存在する。今までの形としてその構造は「余暇」という部分に含まれてきた、普段生活している状況から「旅行」を目的としてモチベーション、そのバイタリティーにより形成される一部として存在する。

「体験+旅行=観光」 
伊豆、山梨、長野その他の地域でも活発に行われている体験型観光、この旅行形態の主たる部分は文字通り「体験」である、少し角度を変えてみると体験というのは「自己体験」の範囲であり活動自体が「主」ではない、あくまでもメインは「参加者」である。稲刈り、農作物の収穫、田植えなどもボランツーリズム的に見えるが線引きをすれば「体験」という枠から飛び出る事はない

「労働+生活=観光」
ワーキングホリデーという制度を使い 現地におもむき働きながら「学ぶ」という観点、この場合主となる部分は「非日常」であるが「自己経験」という部分に属すると考えられる、また労働力の確保という部分において制度としては成功を収めていると分析できる

「ボランティア+目的=観光」
前者2例はいずれも「自己」の部分を主として動いているが ボランティア+目的という部分にスポットをあてると「第三者」の為となる。「自己の経験値」を上げるという部分においては前者と変わらないがその目的としての角度は異なると予想されるが前例が少ない為今後の研究が必要とされる。

3例を見比べ解析すると見えてくるものがある。主とする部分が「自己」「経験」「第三者」と分類されるという事だ。この目的をすべて提供できる状態にし どの部分を選択するのかは相手側の選択であり、どの部分からコンタクトをするのかという「入り口」を何種類取り揃える事が出来るかである。今までの様に「観光地」という「商品」を販売するという「対価主義」ではなく 「交換主義」という名目も視野に入れる事も可能性として考えられる

アンカー付け
どの「入り口」を選択されるにせよ現地でもっとも重要となる事は「地域間交流」という部分であり、最後は「人と人のふれ合い」になる、対価主義における「おもてなし」は当然として行われているが「労力と宿泊の交換」という事になれば おのずとふれ合いは生まれる。観光における最も重要な資源は自然や施設ではなく「人」である。そして人から生まれるものが「アンカー」である、自分が触れたもの 自分が携わったものに関しての「行動心理」という観点で言えば「第二の故郷」という言葉などがあるが 心に残る「非日常」を提供する事が必要であると考えられる

高齢化少子化
この案件を伊豆に当てはめてみるとする。現状高齢化率30%、10年後には40%に達すると予想される。当然比例して労働力の減少は否めない状況 これに加え少子化問題がある。 労働力を確保するのに「外部発注」という方法が当然の如く行われてきたが 労働力確保における問題は「外部発注」以外でも「可能」となりうる事が判明している 

地域力
ボランツーリズムという定義において参加される側が「他地域」と限定しない事がもっとも重要である。なぜならこれに参加する人が「地元」の人間ならば「地域力向上」という部分をカバー出来るからである。
「地元の人が一番地元を知らない」という可能性については今までも述べてきたが 近くが一番遠いという現実はどの地域においても変わらないものである。このボランツーリズムを機会に「地元を知る」という動きに発展する事が重要であり 地域内需要の創出にもつながる またアンカー付けにおいても自分が自信をもって第三者に「説明」を出来るかは「知る」事から始まる 知っているつもりが一番危険だと推測される



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Posted by NPOサプライズ at 01:01│Comments(0)ボランツーリズム
 
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